2013.03.24 薬師丸ひろ子が桜坂映画大学に登場!アイドル時代はブリッジが得意だった!?
桜坂劇場で開催されている「桜坂映画大学」。本日2回目の上映には『セーラー服と機関銃 完璧版』が登場。
主演の薬師丸ひろ子をゲストに迎え、バッファロー吾郎、FUJIWARA、藤井隆、なだぎ武、とくこが講師として出演。映画を鑑賞しながら解説したり、つっこみを入れたりして会場を沸かせました。

『セーラー服と機関銃』は赤川次郎の同名小説を相米慎二監督が映画化したもので、1981年に公開され、今回上映された『完璧版』は翌年に公開された作品です。
ストーリーは薬師丸ひろ子演じる女子高生・星泉が遠縁にあたるヤクザの親分の跡目を継ぐことになり、4人の子分と共に対立する組織に戦いを挑むというもの。

上映前に登場したのはバッファロー吾郎、FUJIWARA、藤井隆、なだぎ武の6人と、セーラー服に手作りの機関銃を手にしたとくこ。
悪天候で宜野湾会場のビーチでのイベントが中止となる中「こちらへいらした皆様は正解です」と持ち上げて、客席へ移動しました。

実際に上映しながらの“生オーディオコメンタリー”ですが、映画好きの芸人たちだけあって、じっとスクリーンに見入っている場面が多く見られました。
一番盛り上がったのは三國連太郎さん演じる“太っちょ”のアジトでのシーン。
怪しげな地下室や巨大な十字架、いきなりのドレスアップなど次から次へと飛び出す展開に「ここ何処や?」「ルパンvsマモーやな」「(新世紀)エヴァンゲリオンの世界に近い」などとつっこみし放題。
ヒロインの大ピンチにも関わらず、会場を笑いで満たしていました。

上映終了後、拍手をしながら「びっくりの連続でしたわー」とステージに上がる7人。
映画の余韻が残る中、本日のゲスト、薬師丸ひろ子さんが登場。盛大な拍手で迎えられました。

興奮冷めやらぬ藤井らから映画にまつわる質問が次々と浴びせかけられました。
「どこが一番大変でしたか?」という質問には「お芝居が下手で監督に怒鳴られたり、棒で叩かれたりしながら無我夢中でこなしました。
朝9時に入ってずっとリハーサルをして、本番に入るのが夜の23時ということもありました。
でも監督が愛情をもってしかってくださったから、ベテランの役者さんたちも納得して付き合ってくださったと思います」とのこと。
ブリッジしながら歌うという登場シーンについて聞かれると、「監督にお前は何ができるんだ?と聞かれたので(自分から提案しました)…」との驚きの回答。
また、映画自体は実は5時間もあり、中にはフェンシング部で練習するシーンもあったことも披露してくれました。

最後に『セーラー服と機関銃』の主題歌をアカペラで披露。ワンコーラスだけと思いきやフルコーラスを歌い上げてくれた薬師丸さんに会場ともども芸人たちも大感動。
藤井から「薬師丸さんにとって『セーラー服と機関銃』とは?」と聞かれた薬師丸さん。
「この映画が公開されて30年以上が経過しましたが、まだ観ていただけることを幸せに感じます。映画は色あせるものではなく、残るものだということを改めて感じました。今年は映画やドラマをはじめ、コンサートも予定しているので、折に触れ観ていただければと思います」と言葉を残し、ステージを後にしました。

薬師丸さんが舞台そでに消えた後は、ここぞとばかりに笑いを取りに走る芸人たち。
主役の星泉になりきったとくこが1時間半の徹夜で作ったというダンボールの機関銃を連打し、劇中の名ぜりふ「カ・イ・カ・ン」ならぬ、「カ・ニ・カ・ン」と言えば、FUJIWARA原西孝幸も「お・か・ん」と言うなど、余韻にひたっていた藤井らを現実に引き戻すひと幕も。

感動と笑いに満ちた上映会は時間を大幅にオーバーして終了。とくこの「カニカン」に続く、「あ・げ・ぱ・ん」の一言を最後に、大盛り上がりの上映となりました。