2013.03.24 OCVBの安里繁信会長がスピーチ。「観光は文化と文化の架け橋。沖縄の成長無くして、この国の成長はない」
沖縄コンテンツバザールにて「沖縄観光コンベンションビューロープレゼンツ「Be Innnovative! OKINAWA~観光新潮流・沖縄~」が行われました。

まず登場したのは、沖縄観光コンベンションビューロー(OCVB)の安里繁信会長。安里会長は「沖縄県内の観光の現状」をテーマに、約20分間に渡ってスピーチを行いました。
最初に「全国で人口が増えているのは沖縄県だけだ」という点を押さえ「この国の全ての矛盾と全ての可能性が沖縄にある」と指摘。「だからこそ、国の経済成長の基軸にならなければならない」と述べました。

小泉内閣以降、外国からの観光客を増やそうと積極的に取組むようになり、台湾や韓国、中国などのアジア近隣諸国にプロモーション活動を強調。
CNNやBBCなど、海外のメディアを通してPRを行った結果、順調に観光客数も増加、来年度は外国人観光客を50%増、国内は10%増を目標にしているとのことです。

今後の課題として安里会長は「これまでは夏を中心に観光PRや商品作りをしてきたが、これからは春夏秋冬という四季を明確に観光資源として売り出していく。
飽きられないための努力が必要だ」とコメント。4月~7月は三世代で楽しめる「親子孫旅」、夏場は「夏族(かぞく)」、秋は「女子旅」、冬は「アクティブシニア」をそれぞれターゲットにして、大人ゴコロをくすぐるような商品開発が必要だと指摘しました。

さらに、修学旅行の受け入れを引き続き行っていくことにも言及。昨年度は44万人の生徒を受け入れたことや、離島や地域の民家に泊まる「民泊事業」に特に力を入れていきたいとも話しています。

また、近年の観光については「外国からのクルーズ船が増えている。今後も船旅の行き先として沖縄を選んでもらえるよう、積極的なPRやインセンティブ旅行を扱う業者と連携を取りたい」と話し、さらに「観光事業の利益率は3割がお土産。製造業の方との連携も大切だ」とも述べていました。

沖縄が果たしていくべき役割については「“万国津梁”の精神。これまで色んな国々とお付き合いをしてきた。
この気概は今でも大切に育んでいる。まさにアイデンティティ。文化と文化の架け橋となり、そこに観光を位置づけて努力したい」と話しています。

最後に安里会長は「沖縄の経済は観光だ。まだまだ変わり得る。沖縄の成長なくして、この国の成長はない」と締めくくっていました。

続いて、久米島にある「リゾートホテル久米アイランド」の橋本明さん、FM久米島の田端健太さんが、登壇。久米島が持つ3つの魅力を中心にPRを行いました。

その3つとは「砂だけでできた自然溢れるハテの浜」、「出荷量日本一の車エビ」、「1日13000トンを汲み上げる海洋深層水」。

さらに橋本さんは「日本で唯一、食物アレルギーの家族でも旅行できるよう、島内3カ所のホテルなどで受け入れ体制を取っている。自然もあり素朴で純情な人が多い久米島にぜひ来ていただきたい」と話しました。