2013.03.24 ロバート馬場、秋山の地元愛溢れる「レトロの愛情」と、ハイキングウォーキングの松田の新境地を開いた「いなべ」の舞台あいさつ

沖縄コンベンションセンター・シアター2にて、「地域発信型映画」の中から選ばれた特別招待作品「レトロの愛情」「いなべ」の2本が上映されました。

2本の映画が連続で上映された後、各作品の監督と出演者らによる舞台あいさつが行われ、北九州の門司港周辺を走る観光用のトロッコ列車を軸に、親子の愛憎劇を描いた「レトロの愛情」に出演したロバートの馬場裕之は「門司は自分の出身地。撮影中に同級生の親が声をかけてきたりしたんだけど、誰の親だか思い出せなくて困った」と地元ならではのハプニングを披露。

これに対して同じく門司出身の秋山竜次は、「相手を傷つけないように『おー』って答えるの上手くなったよね」と笑い、「自分が子供のころから知っている風景がフイルムの中に残っているからすごい感動。遊んでた場所に撮影用のケータリングセットとか置いてあって、新鮮だったなぁ」と出身地で映画作品ができたことに一番感動している様子でした。また、メンバーの中で唯一群馬県出身の山本博は、秋山と馬場に「外部の人間なのに出してもらっちゃってね~」とからかわれていましたが、「でも、地元のみなさんにあたたかく迎えて頂いて映画に出ることができました」と感謝の言葉を述べていました。

また、地域代表として舞台あいさつに出たご当地キャラの門司港バナナマンの2人は、「門司区の撮影は、ほかの地域発信 映画と違って市や観光協会が中心になっているのではなく、フェイスブックで集まったのべ70人の有志。ここに来れなかった人もいるけれど、あらためてみんなにお礼が言いたい。監督に脚本を提出してから、180度変えられたものが帰って来たので『自分たちの望んでいる映画が本当にできるのか?』と驚いたが、信じてお任せして良かった。映画を観た人が門司に来てくれること、それが一番の願いです」と話していました。

これに対し岡大地監督は、「しおかぜ号ができるまでの話を中心に持ってきた映画を作ってほしいと言われたんだけど、これを骨にしていろんな愛憎のドラマを加えてみた。この作品が北九州門司区のためになってくれたら嬉しいです」とにこやかに話し、あいさつが終わった後は「レトロの愛情」の舞台あいさつに出たメンバー全員に胴上げされていました。

一方、三重県のいなべ市を舞台に、17年前に家を出て行った姉が赤ん坊を連れて帰って来たことから始まる1日の間の夢のような物語「いなべ」に主役として出演したハイキングウォーキングの松田洋昌は、「うちはコンビも(姉役の)倉田さんも全員三重県出身じゃないのに、『俺、ここで生まれ育ったんだはず!』って思っちゃうくらい地元の皆さんがあたたかく迎えてくれた。第2の故郷ができたことを嬉しく思っている」と話しました。

それに対し相方の鈴木Q太郎は「俺ちょっとしかでてないからしゃべれない!」と話し、あいさつの様子を見ていたロバートに「それでよく昨日レッドカーペット歩けたな」とツッコミを受けていました。また、物語の発端となる姉役演じた倉田あみさんは、「本当は松田さんより年下なのにお姉さん役を、と言われて最初は戸惑ったのですが、実際私にも弟がいるし、松田さんにもお姉さんがいらしたのですごくしっくり演技ができました」と松田の演技を褒めていました。その初主演とは思ないほどの落ち着いた演技ぶりに、司会から「役者として新境地を開いたのでは?」と問いかけられると、「このまま1人で活躍していきたい」と即答し、鈴木Q太郎に「俺ずっとついてくぞバカヤロ―!」と絡まれるワンシーンもありました。

「いなべ」の深田晃司監督は、「皆様にどう受け取っていただいたかとても気になります。実際、自分もこの映画の話が出るまではいなべに行ったことがなかったし、映画が作れるのか心配でした。でも、足を運んでみてロケーションの宝庫だったので良かったし、何よりも街の人の理解があってよかった。いなべ市の方はもちろん、市外の方や、今いなべを離れて生活しているいなべ出身の人に観てほしいと思います」とあいさつをして締めくくりました。