ラグナガーデンホテルにて開催されている「沖縄コンテンツバザール」では、日経エンタテイメントと沖縄国際映画祭のコラボ企画「日系エンタテイメント!×沖縄国際映画祭 ヒットメーカーが語るドラマ制作の最前線と今後の展望」として、日経エンタテイメント編集長吉岡広統さんをホストに、昨年民放ドラマにおいて年間平均視聴率1位を獲得したドラマ「ドクターX~外科医・大門未知子~」のプロデューサー内山聖子さんと脚本家である中園ミホさんをお迎えして、そのヒットの裏側を語っていただきました。
まずはプロデューサーの内山さんが登場。
「ドクターX」が生まれた経緯として、内山さんが公私ともに信頼する女優米倉涼子さんありきでドラマ作り、キャラ作りが行われたこと、内山さんのイメージを脚本の中園さんに伝えたところ、占い師でもある彼女に「家に帰って占ってみる(笑)」と言われ、占ったら良い結果が出て実際にヒットしたなど、思いがけない話がいきなり出てきました。
現在はテレビが絶対のメディアではないため、ヒットさせるためには毎週会いたくなるような動機が必要。
たとえば組織社会の現代において、ドクターXの大門のように一流の腕を持ちながら、病院の派閥やしきたりにとらわれず困難な手術をこなすアウトロー的なキャラクターが視聴者にうけた要因のひとつであり、一話完結のスタイルも一週見逃しても安心してまた観られるというヒットした理由ではないかと語りました。
その後、脚本家の中園さんも登場。
吉岡氏の投げかける質問に対し、二人が答えるというカタチで進行していきました。
「お互いの印象は?」という問いに対しては二人ともお互いを「ブレない人」と表現。
そのほか「プロデューサーはどんな人? 脚本家はどんな人?」という問いや、「視聴のカタチが変わってきたいま、ドラマ作りは変わったか」などの問いが投げかけられていました。そんな中、「私、失敗しないので」という決めゼリフが、ロンドン五輪で金メダルを獲った女子柔道の松本薫さんがインタビューで「私、ミスしないので」という言葉から生まれたという秘話も。 また、現在日本では、売れないリスクが高いからと恋愛ドラマがなかなか作れないという実情があるそうです。
しかし、実際には40代〜50代の人に韓流の恋愛ドラマは人気があり、ニーズはあるわけで、必ずや恋愛ドラマを作りたいと語ってくれました。