2013.03.25 北乃きいさんが上京時に怖くて使えなかった意外な物とは!? 自身の“上京ものがたり”を告白

沖縄コンベンションセンターのシアター1にて、コンペティションのPeace部門にノミネートされている「上京ものがたり」の上映前に、満席の会場の中、森岡利行監督、北乃きいさん、谷花音さんが登壇し舞台挨拶が行われました。

北乃きいさんはレモン色の大人っぽいロングドレス、谷花音さんはショッキングピンクのかわいらしいドレスとおそろいの色のリボンを身に着けて舞台に登場すると、観客からは一斉に「キャー」という歓声が。
司会の方から映画に参加した感想を聞かれた北乃さんは、「本日はおこしいただきましてありがとうございます。沖縄国際映画祭は人生で初めてなので、楽しみたいと思います。よろしくお願いします」と答え、それに続いて谷花音さんも「こんにちは、谷花音です。よろしくお願いします。沖縄国際映画祭は私も初めてで、周りに屋台がたくさんあったので、終わったら私も食べてみたいです。みなさんも映画祭を楽しんでください」とコメントするとキュートなふたりに、観客からは何度も「かわいい」という声があがりました。

「上京ものがたり」は、テレビアニメ化もされた「毎日かあさん」で有名な人気漫画家・西原理恵子さんの自称伝的作品の「上京ものがたり」を映画化した作品。
美大に通うために田舎から東京へ出てきた菜都美が、さまざまな困難にぶつかっても乗り越えようとがんばり、夢に向かっていく姿を描いた、すべての女の子に元気を送る応援ムービーです。

映画の中で主役の菜都美を演じた北乃さんは、「西原理恵子さんの自称伝的作品の“上京ものがたり”で、西原さんを演じることができてとても嬉しかったです。
私は菜都美を演じたことで、13歳のころに芸能活動のために、神奈川から東京に上京したことや、大変だったことを思い出したりしながら演じていました」と話し、“13歳で上京した時のエピソードを教えてください”との質問に、「私の実家には洗濯機が当時なくて、洗濯板を使っていたんです。それで、東京に上京したときに住んでいたマンションに、洗濯機が置いてあったんですが、洗濯機が怖くて始めは使えませんでした。あと、電車の線が多かったのにもびっくりしましたし、なんだろう・・・最初の1年は東京のいろいろなところにビックリしました」と、自身の“上京ものがたり”を教えてくれました。

映画のキャスティングについて聞かれた森岡監督は、「北乃さんはその年代の女優さんの中でもNo.1の女優さんだと思っているので、一緒に仕事ができて光栄です」と北乃さんを絶賛。

この作品が映画初出演だった谷さんは、現場でのエピソードを聞かれて、「きいちゃんとお絵かきをしたことが楽しかったです。ネコちゃんとか、カメラマンさんを書きました」と、撮影現場では楽しかった様子でしたが、演技について聞かれると、「この映画では、ストーリーの始めには、あまり笑わない少女の役で、菜都美と出逢ってから次第に笑うようになっていく役だったので、笑顔が無い表情の演技がむずかしかったです」と話し、9歳ながら女優としての一面も見せてくれました。

2009年製作の映画「女の子ものがたり」に続き、今回も西原理恵子さんの自叙伝的作品を撮った森岡監督は、「西原さんの作品には、苦しくても“笑い”で乗り越えていくという魅力がある。この映画は、夢を持って上京した女の子が、いろいろありながらも、幸せになるかどうかは分かりませんが、ちょっと笑顔になれる作品に仕上がっています。映画の見どころは、観客自らが見つけてほしいです」と作品に対する思いを語りました。

舞台挨拶の最後に、観客へのメッセージとして北乃さんは、「この映画は、どんな困難も乗り越えて、夢に突き進んでいく女の子の話しです。今すごく疲れている人や、泣くのを我慢している人の気持ちがフッと軽くなってほしいという気持ちが込められた映画です。1人でも多くの方に観てもらいたい。今日は、肩の力を抜いて、まったりと見てください」と、この映画をアピールしました。
3人は笑顔で手を振りながら舞台そでに入っていき、舞台挨拶は終了しました。