2013.03.25 糸満の楽しい芸能文化に登壇者も大盛り上がり!「うちなーたいむ。糸満市プレゼンツ 糸満オールスターズ」開催!
午後1時からビーチステージで「うちなーたいむ。糸満市プレゼンツ 糸満オールスターズ」が行われました。
これは糸満市で活動する人達がそれぞれパフォーマンスを行い、糸満の魅力を「人」という切り口で発信するイベントです。
会場は平日にもかかわらず、ほぼ満員のお客さんが詰めかけ、舞台を盛り上げました。

MCはガレッジセール、宮川たま子が担当し、ゲストとしてあべこうじ、ハイキングウォーキング、糸満市役所の長田さんが登場。
ガレッジセールのゴリは会場に向かって「糸満の映画(今回出展されている「税金サイボーグ・イトマン」)、撮りましたよ!」と切り出し、糸満での思い出を「糸満のエキストラの方は、疲れると途中で勝手に帰っていく。100人ぐらい集まったはずなのに、夕方には半分もいなくてスッカスカ!」と話すと、糸満市民が多かったのか、大きな笑いが起きました。

ハイキングウォーキングの鈴木Q太郎は登場するなり「卑弥呼さま~!!」の持ちネタを披露し、掴みとしてはまずまずな反応。そして前日に、居酒屋でバイトの女性と意気投合して3時間一緒に飲んだことを明らかにし、「すぐみんな友達になるんですね~!」と沖縄の感想を述べました。

オープニングトークが終了し、いよいよ「糸満オールスターズ」の出番です!登場したのは全部で6組。
「古武道太鼓集団 風之舞(かじまーい)」、「糸満市立西崎小学校合唱部」、「乙女椿とシャイニング子(ふぁー)」、「糸満高校ダンス部」、「とぅんとぅるもーかーず」、「西崎青年会と名桜大学名桜エイサー」の皆さんです。

トップバッターで登場した「古武道太鼓集団 風之舞」は、古武道と創作エイサーをミックスした独特の演技で、世界でも活動する団体です。今回もリズミカルな曲に乗せ、全身で表現する勇ましい演舞を披露しました。感想を聞かれた鈴木Q太郎は「今すぐ仕事やめて、前の席で泡盛飲みながら観たいよ!」と興奮した様子でした。

2組目の「糸満市立西崎小学校合唱部」は小学校3年生から6年生が所属する総勢29人で、沖縄県と九州の合唱コンクールで金賞を獲得したという実力の持ち主です。今回披露したのは「糸満ハーレー歌」。ハーレーとは船同士が競争するお祭り。「糸満ハーレー歌」は地元の海人に伝承されている歌で、催事の際に奉納されるという、伝統的な歌です。この時ゴリが、「糸満以外では“ハーリー”って言いますけど、糸満では“ハーレー”なんです。間違うとめちゃめちゃ怒られます!」とプチ雑学を見せつけ、ハイキングウォーキングの2人を驚かせていました。

3組目は「乙女椿とシャイニング子(ふぁー)」が登場。キングレコード専属歌手の「乙女椿」の4人と、可愛い女の子で結成された「シャイニング子(ふぁー)」が、民謡や歌を披露すると、会場は手拍子に包まれました。演技終了後、最年少6歳の女の子に「緊張した?」とマイクを向けたゴリ。一瞬答えに詰まるも「しなかった!」と元気よく笑顔で答えた姿が印象的でした。

4組目は29名の部員が所属する「糸満高校ダンス部」。ヒップホップやブレイクダンスなど、様々なジャンルを取り入れ、若者らしくエネルギッシュなダンスを披露しました。終了後、ダンス部キャプテンの男子高生は、今日の出来を聞かれると「89点!」と自己採点。「リアルな点数だね!」と鈴木Q太郎からツッコミを受け苦笑い。さらに「全日本高校大学ダンスフェスティバルに沖縄代表で参加します!」と発表すると、会場からは大きな拍手が起こりました。

5組目は「とぅんとぅるもーかーず」。全メンバーが40代の「オヤジ世代」で構成され、しかも、小学校の余興をやろうというPTAの飲み会が結成のきっかけだったそうです。それから気付けば活動6年目になり、今では、親子で参加するなど、チームの結束力が魅力だそうです。いざ、演技が始まると、ユーモラスなダンスで出演者のハートを鷲掴みにしていました。

大トリを飾ったのが「西崎青年会と名桜大学名桜エイサー」です。糸満市の西崎青年会と名護市の名桜大学のエイサー団体のコラボチームで、西崎青年会の創設者・岩村さんが名桜エイサーの創設者兼OBということもあり、「沖縄の北部と南部を繋ぎ、本島全部を明るくしたい」という思いを込めて結成されたそう。演舞後、ゴリが「南部と北部で交流し始めて変わったことは?」との質問に対し、岩村さんは「名護の後輩が重たいものを持ってくれたりします!」と答え、笑いを誘いました。

全演目終了後、感想を聞かれたゴリは「いいですね! 糸満!」とコメント。ハイキングウォーキングの松田洋昌も「糸満だけでこれだけの芸があるのはすごい。全部見てみたい」と話し、沖縄芸能文化の奥深さに驚いていました。大盛り上がりのまま終わったイベントとなりました。