2013.03.27 映画初主演のユウキロック、今帰仁村での撮影期間は3日間にも関わらず、おばぁとの漫才は息ぴったり!
沖縄コンベンションセンター・シアター2にて、地域発信型映画「わらいのかみさま」が上映されました。上映後には舞台あいさつが行われ、主演のハリガネロック・ユウキロック、茉那美さん、又吉安則監督、今帰仁村観光協会会長の上間宏明さん、同協会事務局長の又吉演さんが登壇しました。

『わらいのかみさま』は、長寿の村として知られる今帰仁村を舞台に、“「笑い」で「病気」を治す”という一風変わった福祉事業がスタート。そこに送りこまれてきた落ちこぼれの芸人・斉藤肇(ユウキロック)と、事業の責任者兼、肇の世話係を任されたお笑いに無頓着な女性・太田しおり(茉那美さん)が奔走するさまを描いたコメディ作品です。

映画祭に参加しての感想を聞かれると、今帰仁村観光協会事務局長の又吉演さんが「素晴らしい作品ができたと思います!」と真っ先にあいさつ。すかさずユウキロックが「まず自己紹介してもらえます?みんな、誰やあのハッピのおじさん?と思ってますよ」と呆れ顔でツッコみ、会場の笑いを誘っていました。

映画初主演のユウキロックは「今回、映画祭に正式に参加させてもらえてとても嬉しく思います」と真面目に話したかと思うと一転「後輩の山田與志(COWCOW)に、ホテルの近くのパチンコ屋に、映画祭のTシャツを着ていくと絶対負けないと言われて行ったんですよ。そしたら昨日ほんとに6万円勝ちました。沖縄に来て本当によかったです!」と映画祭とまったく関係ないエピソードを披露し、会場からビミョーな笑い声が起こります。また、撮影について「又吉組では、カチンコを2回鳴らすんですよ。ヨシおばぁ(瀬名波孝子さん)と2人そろってとまどってました」と、又吉監督の独特の撮影方法を紹介していました。

現場の雰囲気を聞かれた茉那美さんは「順序良くシーンを撮るわけではないので、初対面で親しそうにしなければならなかったり、自転車をこぐシーンをオーバーに見せないといけなかったり、息を切らすシーンで呼吸を止めたりとか、とにかく難しかったです」と興奮気味に話していると、それを見たユウキロックに「ようしゃべる子やね!」とツッコまれ、はにかむ場面も。

又吉監督は「脚本の時点でユウキロックさんと決めていたので、何も心配はありませんでした。おばぁとの漫才シーンも、初対面ですぐ撮影できました」と、ユウキロックに絶大な信頼をおいていた様子。ユウキロックも「撮影期間は3日だったんですけど、おばぁちゃんめっちゃ練習したんでしょうね。完璧でした」と瀬名波孝子さんを絶賛。

今回の原案を考えたという又吉演さんは「僕はもともと監督志望でネタのストックはたくさんあります。実はこの映画は全24話のシーズン3まであって、今回はシーズン1なんです」とおどけてみせ、会場から大きな笑い声が上がっていました。また上間さんは「今帰仁村の手つかずの自然や、人の温かさがよく現れていたと思います。まさに映画祭のテーマにぴったりの作品です」と太鼓判を押していました。

又吉監督は「どこを撮っても絵になる今帰仁村でまた映画を撮りたい」と、次回作への意欲を語りました。
最後にメッセージを求められたユウキロックは「本当に今帰仁村は風土も人もよくて、いいとこだと思いました。まだまだ続く映画祭を楽しんでください!」と締めくくり、会場から大きな拍手を送られていました。