2013.03.30 子どもたちの自由な発想に鉄拳もニコニコ!『鉄拳とパラパラ漫画をやってみよう!ステージ』
ここ数年、制作したパラパラ漫画がミュージシャンのPVに使用されたりと、活躍の幅がお笑い以外にも広がっている鉄拳による『鉄拳とパラパラ漫画をやってみよう!ステージ』が、ラフピータウン特設ステージで行われました。
舞台に登場した鉄拳のおでこには「沖」の文字が書かれ、沖縄での生舞台への気合いがうかがえました。

漫画教室の最初を飾るのは【芸人パラパラ漫画対決】。ハイキングウォーキング、ジャングルポケット、2700の3組が舞台に登場し、沖縄県内に本社を置く「CGCGスタジオ」が製作した“ゲンガ―マン”というパラパラ漫画作成アプリを利用して、まずは事前に作ったパラパラ漫画を披露しました。感想を求められた鉄拳は、「絵に動きがついていたらもっと良かったですね」と言い、お手本を求められると即興で“鳥の羽ばたき”のパラパラ漫画を完成させ、そのクオリティーの高さから舞台上、客席からは歓声が上がりました。

その後ステージではパラパラ漫画を使った大喜利対決が行われ、3つ目のお題は観客と一緒に作ることになり、ステージからの「僕らと一緒にパラパラ漫画作りたい人!」の呼び掛けに会場の子どもたちは大喜び!我先にと手を上げたり、中にはジャンプしながらアピールする子どももいました。 結果、男の子2人・女の子1人の3人の小学生が選ばれ、【春休みの思い出】というテーマに沿って作品が作られました。
ジャングルポケットと組んだ男の子は「超ヒマ!!」と絶叫する姿を描き、客席に残っている母親が赤面していました。
ハイキングウォーキングと組んだ男の子は両親に手をひかれ映画祭に来た様子を描き、2700と組んだ女の子は児童館で友達と一輪車に乗る様子を描きましたが、ラストシーンに髪が急に伸び、人に絡み付くというホラー映画のような描写が八十島によって書き足されており、「それおまえのネタだろ!」と、ジャングルポケットから突っ込まれるワンシーンもありました。

子どもたちがパラパラ漫画を描いている間、スクリーンには鉄拳が一番気に入っている作品という【ツナガル】が上映され、その芸術性の高さに客席からは感嘆の声がもれました。
作品について聞かれた鉄拳は「これは東日本大震災のあとに作った。描いている人の姿に、漁師さんの大漁旗や新郎新婦が入っているのは幸せを取り戻してほしいという思いがあり、消防士やコックさんなど働く人の姿が多いのは、仕事を失った人もたくさんいるから、職を得て早く以前の生活を取り戻してほしいと願っているから」と話し、その怖い衣装からは想像もつかない優しい一面をのぞかせていました。

作品を作るのにどれだけ時間がかかるかを問われると、「2000枚くらいの作品なら1カ月くらい。1日100枚から200枚くらい描く。小学生のころからノートの隅にパラパラ漫画を描いていたけれど、まさか仕事になるなんて思わなかった」と、自分の小学生時代を振り返り、できあがった子どもたちの作品について聞かれると「発想が自由で全部良かった」と3人全員を笑顔で褒めていました。

漫画教室は子どもたち3人にステージ上の芸人のサインが入った色紙がプレゼントされ幕を閉じ、最後に鉄拳は「子どもたちも参加してくれて楽しかったです。パラパラ漫画は自由な世界なので、どんどん作って友達と見せ合ってほしい」と話し、パラパラ漫画がもっと世の中に広がっていってほしいと期待を込めていました。