1418年。日々大好きな読書に耽っていた国王の三男 忠寧(チュンニョン)は、突然王位継承者に任命された。王位に就くことなど夢にも見ていなかった忠寧は、重責に耐えられず、ある日偶然出会った、自分と瓜二つの貧しい青年ドクチルを身代わりに仕立て、宮廷から逃亡する。
ところが、ドクチルが王子として優雅な宮殿生活を送る一方、忠寧は自由を楽しむ余裕もなく、数々の試練に遭遇する。しかし、理不尽に家族と離ればなれにされた少女や、風変りな発明家など多くの人々に出会い、大きな刺激を受けていく。忠寧は、圧政に苦しみながらも生き生きと生活する民の暮らしを知り、初めて人民の為の善き国王になりたいと思うようになる。
そんな頃、宮廷では、権力を貪る悪徳官吏がドクチルの素性に気付き、秘密裏に忠寧を見つけて処刑するよう命じる。
やがて国王の即位式は目前に迫ってきて…