見渡す限りの広大な空、透き通るような青い海、豊かなマングローブの森など、自然豊かな沖縄の景色は多くの映画人たちの創作意欲を刺激し、これまでも数々の名作を生み出してきました。
今回、新設した「ウチナー映画~ロケ地巡りの旅~」では、そんな数ある“沖縄映画”の中でも特にロケ地が魅力的な作品を選りすぐって上映します。さらに映画鑑賞後にはゲストを招き、作品に登場したそのロケ地の現在の様子を紹介します。
数えきれないほどの映画人が訪れた沖縄のあの町、あの島、あの場所は今どうなっているのか?
今なお変わらない場所もあれば、全く様変わりした場所もあるでしょう。それでも、その土地に立てば、きっとあなたも映画のヒーローやヒロインになったような気分になれるのではないでしょうか。
それはきっと旅行雑誌でも目にすることのない、映画の記憶が交じる「あなただけの特別な場所」だからです。このプログラムを体験すれば、きっと映画が撮影されたロケ地を訪ねたくなるでしょう。
これまで見方とは異なる沖縄映画の「新たな面白さ」の発見と、あなただけのオリジナルな沖縄の旅を見つけるお手伝いをします。
懐かしいリリー(浅丘ルリ子)から、寅さんへ手紙が舞い込んでくる。
彼女は沖縄で仕事中に倒れて、入院しているという。“寅さんに一目逢いたい”というリリーの願いを叶えるべく、寅さんは那覇へ向かう。
懸命の看病の甲斐あって、リリーは退院。二人は小さな家を間借りして同棲を始める。
ある日、気を許し合っただけに、二人は大げんかをしてしまう…
寅さんとリリー、ついに沖縄で同棲! 毎回、お互いの心を通わせて来た二人の愛は果たして成就するのか? 灼熱の沖縄を舞台に大人のロマンスが展開する。下宿先の息子・国頭高志(江藤潤)との間に、焼き餅を焼く寅さん。「あんたと私が夫婦だったら」というリリーの女性としての想い。情熱的なリリーと、売り言葉に買い言葉の寅さんの喧嘩は、お互いの愛情の発露のようでもある。そんな二人に気をもむとらやの人々。爽快なラストシーンも含めて、シリーズ屈指の傑作となった。
弟分の復讐に暴力団の首領を射殺、フィリピンへ逃亡した沖縄の青年ヤクザの青春を描く。
佐木隆三原作の同名小説の映画化で、脚本は「野獣刑事」の神波史男と「赤い帽子の女」の内田栄一、「天使を誘惑」の藤田敏八の共同執筆。
監督は「ダブルベッド」の藤田敏八。
ふとしたことから巻き起こった草野球チームと暴力団との抗争を描く。
脚本・監督は「その男、凶暴につき」の北野武。
撮影は「cfガール」の柳島克己がそれぞれ担当。