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2013.03.25
世界遺産・今帰仁城跡をバックに六代桂文枝が襲名記念落語を披露
沖縄県本島北部の今帰仁村にある今帰仁城跡の屋外特設ステージにて、「六代桂文枝 沖縄の世界遺産で落語会」が行われました。

沖縄国際映画祭はメイン会場の沖縄コンベンションセンターだけにとどまらず県内各地でさまざまなイベントが開催されていますが、今回はなんと世界遺産である今帰仁城跡をバックにした落語、という前代未聞のイベントが開催されました。
この歴史的な高座に上るのは、昨年7月16日に襲名した六代桂文枝。世界90会場102公演(3/12現在)にわたる襲名披露公演の一環として、今回の今帰仁城跡での公演が行われることとなりました。本来ならば前日の3月24日(日)に開催の予定でしたが、沖縄県内全域であいにくの悪天候。翌日に順延となり、一日遅れの開催とあいなりました。

そして迎えたイベント当日は、少し風が肌寒く感じるもののうってかわっての晴天。偶然居合わせた観光客や地元客など、平日にも関わらず会場には老若男女様々な観客たちが集まりました。美しいアーチを描く今帰仁城跡の石垣も青空に映え、これから始まるステージへの期待が高まります。
ステージが始まると、今帰仁村内で地域発信型映画『わらいのかみさま』を撮影したというハリガネロックのユウキロックが登場し作品をPR。地元今帰仁の人から「おまえはフラーだな」と言われたものの意味が分からず、きっと“面白い”と褒められているんだろうと思っていたら、実は「おまえはアホだな」という意味だった、というエピソードを披露し観客の笑いを誘いました。

「さぁみなさん、お待ちかねのあの方の登場です!後方をご覧ください!」というユウキロックの紹介で観客が後方を振り返ると、文枝がカートに乗ってさっそうと登場しました。
しかもなんと、琉装といういでたち! これには会場のウチナーンチュ(沖縄県民)も大喜びです。

過去にも何度か今帰仁村を訪れたことがあり、いつかこの場所で公演をしたいと思っていたという文枝。
「私は今帰仁の人たちに夢を叶えてもらいました」と、今回は金屏風ならぬ石垣の屏風を背負って落語が出来る喜びを観客たちに伝えました。

まずはじめに高座に上がったのは桂三度。「世界のナベアツ」としてお茶の間を賑わせていましたが、2011年に桂三枝(当時)に弟子入りし落語の道へ。
学習塾からの難しい宿題に悩む親子のやりとりをユーモアたっぷりに描いた、文枝作の創作落語「宿題」で会場を沸かせました。

続いての登場は桂きん枝。
「出掛けに家内から『どこ行くんや?』と言われまして。『沖縄や』と言ったら『那覇か?』と聞かれまして。
『今帰仁や』と言ったら『そりゃあよかった。今帰仁で落語できるようになったらあんたも一人前やで!』と言われました…、ごめんなさい嘘です」という冗談に、会場の今帰仁村民たちも苦笑い。大きな身振り手振りを加えながらの見事な噺を披露しました。

そしていよいよ、六代桂文枝が「こんなに高座まで遠いのは初めてですわ」と笑いながら、さきほどの琉装から着替えた鮮やかな青の袴姿で高座に上がりました。
披露されたのはタクシーを題材とした創作落語「真心サービスおじんタクシー」。名古屋のカラオケタクシーや、大阪で出会った“いけずな”運転手の話。
また、沖縄で運天さんというタクシー運転手に出会った話など、地元ネタに会場内のウチナーンチュたちも「そうそう!」と大喜びです。
また高齢者タクシーにまつわる話の中では、なんとも見事な浪曲の歌声を披露。今帰仁城跡に朗々と響き渡る美声に、会場からは大きな拍手が沸き起こりました。

そして今帰仁村出身の落語家、北山亭めんそーれさんによる花束贈呈で幕切れ。
全体を通して、話のなかに沖縄のエピソードを盛り込んだり、手ぬぐいがジンベエザメの柄だったりと、地元の人に喜んでもらいたい、楽しんでもらいたいという気持ちがそこかしこに見えたのが印象的でした。
「みなさん今日は本当にありがとうございました!またこの場所で公演したいと思っています。」
六代桂文枝による閉会の言葉に対し、観客たちもしきりに頷き笑顔で大きな拍手を送っていました。
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