コンペティション

毎年、多彩な映像ラインナップを誇る沖縄国際映画祭プログラムですが、今年は4つのコンペティション部門をお届けします。

本映画祭のコンセプト“Laugh & Peace”のテーマに沿った映画作品を集めたメインプログラム「ラフ&ピース」部門は、今年も充実のラインナップを誇ります。
世界各国から選りすぐられた作品の数々は、映画との幸福な出会いをプロデュースしてくれることでしょう。

映画祭の使命とは、世界の映像業界の潮流をしっかりととらえ、自国の観客に紹介・提案することにあります。デジタル技術の進化や、スマートフォンやタブレットといった視聴端末の多様化などによって、現代の映像表現は映画という枠を超えて、さらなる広がりを見せています。
本映画祭ではこれまでも、映画にとどまらず、表現の可能性を追及したユニークな映像を数々紹介してきました。

その一環として、今年も「Pachinko Movie Award2013」を実施します。
短い尺で巧みに起承転結が構成されるパチンコのリーチ映像は、それぞれが、人をワクワク、ドキドキさせるような、映像作品としての魅力に満ちています。
今回は、初めて、一般からもオリジナルの作品を募集し、コンペティションイベントとしてステップアップします。

デジタル技術の進歩により、映像制作は個人に対しても開かれ、身近なものとなっています。そんな流れを受けて、今年は新たに二つの映像コンペティション部門を新設しました。

一つは、次世代を担う映像作家や埋もれている才能を、ジャンルを問わずに発掘する新人賞的位置づけのコンペティションとなる「クリエイターズ・ファクトリー」。審査員には板尾創路、映画監督の新藤風さん、奥山和由プロデューサーと各ジャンルで活躍中の3人の目利きたちを迎えて、新たな才能を発掘します。私たちを楽しませ、笑わせ、感動させてくれるような、才能豊かなクリエーターたちとの出会いの場となることを期待しております。

そしてもう一つは、沖縄の結婚式や披露宴などで流される余興映像を集めたFMよみたんの人気企画とのコラボ「にーびち映画祭」です。人を楽しませ、喜ばせたいという気持ちさえあれば、プロでなくても、誰でも参加可能な本映画祭は、映像という分野の幅広さを感じさせてくれるもの。沖縄の人たちの気合いが詰まった力作の数々をぜひともお楽しみください。
沖縄国際映画祭は、個性あふれる映像の紹介、そして個性豊かなクリエーターの発掘を通じて、日本の映像文化の発展に寄与することを願っております。

Laugh部門・Peace部門

「Laugh部門 Peace部門」は、本映画祭のテーマ “Laugh & Peace”の精神にのっとった本映画祭のメインプログラムです。
「笑える、もしくは観終わった後に幸せな気分になれる」というテーマに沿った長編作品を“Laugh部門”と“Peace部門”の2部門に分けて上映します。

本年度、皆様にお届けする上映作品は、国内外から広く募った結果、バラエティに富んだラインナップとなりました。
その国の観客動員を更新した話題作や既に世界中の映画祭で称賛を受けている作品、今年のアカデミー賞にノミネートされている作品など各国を代表する話題作ばかりです。
また吉本興業と放送局がタッグを組んで製作されたアイドルグループNMB48の学園コメディ「げいにん」映画版や、白濱亜嵐主演のSF映画など気鋭のディレクターたちが手掛けるTV局映画など幅広いジャンルの作品をお届けします。

また、本映画祭では、日本全国から選ばれた「ファン審査員」と、当日劇場に足を運ばれたお客様の投票によって決定する、
観客大賞「Laugh部門 海人賞(うみんちゅしょう)グランプリ」 
観客大賞「Peace部門 海人賞(うみんちゅしょう)グランプリ」
をそれぞれ1本ずつ選出します。

更に様々な分野で国際的に活躍する審査委員によって審査が行われ、
両部門を通じた1作品に審査員特別賞として
「ゴールデンシーサー賞(金石獅子賞)」
が贈られます。

本年度は審査委員長として、「バットマンフォーエヴァー」や「オペラ座の怪人」など多くのハリウッド映画の監督を務めたジョエル・シュマッカーさんを、そして審査員には国際派女優の桃井かおりさん、 デーモン閣下、クロード・ガニオンさんをお迎えすることになりました。

Laugh部門作品一覧
Peace部門作品一覧

Laugh部門・Peace部門 審査員

ジョエル・シュマッカー

審査委員長 ジョエル・シュマッカー 映画監督

この度、第5回沖縄国際映画祭の委員長を務めさせていただき、心より嬉しく思っております。この映画祭はまだ歴史が浅いですが、とても素晴らしいイベントで、「笑いと平和」をテーマにしています。私たちの生きるこの世界で、笑いと平和という無形のアイディアこそが、もっと広まるべきだと思います。私の映画に対する飽くなき愛をもって、この特別な映画祭をさらに素晴らしいものにし、沖縄からより多くのものを吸収できることを期待しています。

桃井かおり

審査員 桃井かおり 女優・映画監督

沖縄国際映画祭5周年 おめでとうございます。
この日本の一番暖かい、一番青い海の沖縄で皆さんと集える事を本当に嬉しく、誇らしく思っています。
映画祭は世界中の新しい才能と、新しい仲間に出会える映画人の唯一の場所です。
インディーズの映画にとっては命綱でもあるのです。
すべての映画が幸せになれますように!! 願いをこめて参加させていただきます!!!

デーモン閣下

審査員 デーモン閣下 ミュージシャン・アーティスト

「マチガニの姿が見えん」
「なに~、皆で雨乞いをしているのに、どこにいる」 「ああいう奴がいるから、雨乞いをしても雨が降らんのだ!」
「やさやさっ」
「そういえば、あいつの田んぼだけは今年も稲が実っている」
「あいつの田んぼは、皆の田んぼの一番上の方にある」
「他の田んぼは皆水が枯れたのに、マチガニの田んぼだけは水 があった」
「んんん、あいつはきっと夜中にこっそり、わったーの田んぼ から水を盗んだに違いない!」
「そうだ、そうに違いない。そうに決まった! よ~し...」 琉球は昔えから、ファンタジーに満ち溢れている。

クロード・ガニオン

審査員 クロード・ガニオン 映画監督

この度、第 5 回沖縄国際映画祭の審査員を務めるよう依頼を受けました。これ以上何を望むことができるでしょう?
この惑星で最も平和を愛する人々に囲まれて世界中から集まった作品を8日間にわたって観る機会 を与えられたことは、筆舌に尽くしがたい喜びです。
ユーモア溢れるリラックスした場において才能ある映画のプロたちと力を合わせて審査を行うことで、私自身も多くを学ぶことができるでしょう。もちろん、依頼に対する返事はイエス以外にあり得ませんでした! この上ない喜びをもって映画祭に参加し、この国際的な舞台にささやかな貢献ができたらと願っています。
映画を観て沖縄で国際的な友好を築けるのが楽しみです!

クリエイターズ・ファクトリー

「クリエイターズ・ファクトリー」とは第5回沖縄国際映画祭より新たに発足した“次世代を担う人材”を発掘するプロジェクトです。

クリエイターズ・ファクトリー詳細

Pachinko Movie Award

昨今のパチンコ台の演出の進化に伴って、より一層重要な役割を担っていく「液晶モニター」に着目し、それらを映像の「作品」として評価していこうという発想のもと、立ち上げたコンペティションです。

Pachinko Movie Award詳細

にーびち映画祭

2011年から沖縄県でFM読谷主催で開催されている、「オメデタイカラコソ メダチタイ」のフレーズで始まる世界初の結婚式余興映像NO.1を競う「にーびち映画祭」と沖縄国際映画祭がコラボレーションした部門です。

にーびち映画祭詳細