沖縄コンベンションセンター・シアター1にて、コンペティションLaugh部門「メンタル」の上映舞台挨拶が行われました。
「メンタル」は、P.J.ホーガン監督の幼少期の実体験に基づき映画化した作品。
「ちょっと変わった人々を愛すること」をテーマに、ムーチモア家5人の子どもたちと父、精神病院に収容されてしまった母、クレイジーなベビーシッター・シャズ、8人の生活を生き生きと描いた物語です。
舞台挨拶に登壇したのは、ホーガン監督の妻であり、プロデューサーのジョスリン・ムーアハウスさんと、5人の子の母・シャーリーを演じたレベッカ・ギブニーさん。初めて沖縄に訪れたという二人は、まず「コンニチワ」と日本語で挨拶。「沖縄の人々はとても温かく、また映画ファンが多いことに驚きました。大歓迎していただき感激しています」と喜びを言葉にしました。
レベッカさんは役を引き受けた理由について「脚本が素晴らしかったことと、私の母も6人の子を育て、しかも偶然同じ“シャーリー”という名前だったこと。私の父が暴力的な面があったことなど、“シャーリー”という女性に心底共感したからです」と語りました。
普段は美女の役を演じることが多いレベッカさんは、役作りのため14キロ体重を増やしロケで街にいたところ、撮影を知らない人々から「あんなになっちゃってかわいそうに、と言われてしまいました(笑)」との撮影秘話も。
映画を通して伝えたいメッセージについて「もう少し自分らしく自由に生きていいんだよ。皆ちょっとずつおかしくて、ノーマルではない。他人と多少違っててもいいじゃないかと感じてほしい」と語り、会場からは自然と拍手が起こりました。
Laugh部門にふさわしく、「人生には悲しいこともたくさんあるけれど、笑い飛ばせる精神というのはとても大事なテーマだと思っています」という本作の魅力を会場中が感じる時間となりました。