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2013.03.25
観客がその場でいきなり映画に参加! 新しい映画の形を体験しよう!
12:00から、観客参加型上映プログラム「デルシネ」のイベントが行われました。

「デルシネ」とは、舞台脚本家として活躍している、後藤ひろひとさんが考えた新しい映画の形で、エキストラの出演シーンを予め除いた短編映画を撮影・編集しておき、上映当日に来場した観客を5グループに分けてエキストラとして出演してもらい、撮影済みの映画にエキストラの出演シーンをはめ込んで完成するという、新しいタイプの映画です。

まずイベントが始まる前に、色のついた謎のカードが、観客全員に配られました。
イベントが始まるや、後藤さんが「皆さま、ようこそいらっしゃいました」といきなり登場。
後藤さんは、会場の席に小さな子どもたちが大勢いるのを見て、「若いお客様が多くてビックリしました!」と驚いた様子でした。
その後、神妙な面持ちで、「たくさんの皆様に『エル・シュリケンVS悪魔の発明』を観に集まっていただいたのに、ここでお詫びを申し上げます。
実はこの映画まだ完成しておりませんので、上映ができません!」と切り出すと会場がざわざわと驚きに包まれました。
そんな観客を見た後藤さんは、「この映画を観たいですよね?では、みなさんにこの映画のエキストラとして参加してもらい、今から沖縄国際映画祭で、撮れていないシーンを撮影します」と話すと、会場にいた子どもたちから「エー!?」という驚きの声が上がりました。後藤さんは続けて、「みなさんに先ほど、5つの色に分かれたカードをお渡ししましたが、今からカードの色に分かれて、撮影をします。指定の色のスタッフの指示に従って、動いてください。それでは皆様、いってらっしゃいませ!」と言うと、館内やロビー、会場など、それぞれのチームに分かれて撮影がスタート。

本格的なカメラや照明、マイク、監督やスタッフも登場し、会場はいっきに映画の撮影現場に変化しました。 監督やスタッフの演技指導のもと、“新・脳で楽しむドリンクCM撮影”や、“喉がカラカラのゾンビが街をさまよう設定”など、観客ひとりひとりに役が与えられ、さまざまなシーンが撮影されました。
最初は戸惑いの表情だった観客も、「本番、よーいスタート!」の号令と共に、与えられた役の演技を楽しみました。

撮影後に監督から、「みなさん、お疲れ様です。素晴らしい演技でした」と伝えられ、無事に撮影は終了しました。
完成版の「エル・シュリケンVS悪魔の発明」は、同日の17時からシアターにて実際に上映されます。

→上映の様子はこちら
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