沖縄コンベンションセンター・シアター3にて、「SoftBank presentsお笑いLIFE ショートフィルム上映会」が行なわれ、ライセンスの藤原一裕、バッファロー吾郎のバッファロー吾郎A、野性爆弾の川島邦裕、あべこうじ、2丁拳銃の修士が登壇し、トークショーが行われました。
この上映会では、SoftBankから毎週配信されている、よしもとの芸人たちが監督したショートフィルムが一挙上映。
ナルシスティックな恋愛妄想を爆発させる男のようすを描いたフルーツポンチの村上健志監督作品や、おかしなクイズ番組に出演して賞金をかせごうとするコントのようなバッファロー吾郎A監督作品、プロポーズを計画する男に協力するレストラン従業員たちをコミカルに描いたあべこうじ監督作品など、しっかりと監督をこなす芸人たちの意外な一面に、客席からは笑いとともに感心した様子が見られました。
ほかにも、高校野球部のOBたちの横暴なさまが笑いを生みだすライセンス・藤原の監督作品や、切腹を命じられたことで巻き起こる騒動を描いた時代劇コメディをサバンナ高橋茂雄が監督するなど、コントや漫才を映画化したような作品に客席では笑いが巻き起こっていました。
大富豪の心の闇を描いた野性爆弾・川島の監督作品のように、芸人のお笑いのスタイルが表れた作品がある一方、フットボールアワーの岩尾望が監督を務めた、小学校を舞台にしたハートフルドラマなど、芸人たちが普段は見せない一面が垣間見えるような作品が上映されると、客席からは感嘆の声があがっていました。
トークショーでは監督作品が上映されたライセンス・藤原、バッファロー吾郎A、野性爆弾・川島、あべこうじが登壇。さらに、近いうちに映画を撮ってみたいという2丁拳銃・修士も登場し、“先輩監督”たちに質問をなげかけました。
撮影について質問されたあべは「逆回しのシーンでは、映画『スナッチ』を意識して撮りました。カメラマンさんと『スナッチはこうじゃない!』と意見を出し合いながら撮影しました」と参考にした映画について語りました。映画音楽については「既存の音楽は版権があるから使えないんですよ。僕の映画で流れていた歌は自分で作詞して、知り合いのインディーズのミュージシャンに音楽をつけてもらいました」と、劇中音楽が自作の曲であることを告白しました。藤原は「監修をつとめた木村さんに台本をチェックしていただいたのですが、いろいろ注意されて緊張しました」と、長編映画の監督経験のある木村祐一にアドバイスをもらったと語りました。
また、撮影で苦労した点について川島は「カット!」って言うのが恥ずかしかった。だから井筒和幸監督を意識して『ハアクション!』って、くしゃみ気味に言ってましたね」と笑いをまじえながら語りました。バッファロー吾郎Aは「美術スタッフさんの作業が遅くて大変でした。他のスタッフに聞くと『美術スタッフは普段はしっかり作業していますよ』って言ってたから、僕は嫌われてたのかも」と寂しそうに監督の難しさについてコメントしました。
上映終了後、芸人たちの多彩な一面を垣間見た観客たちは満足そうに会場をあとにしていました。