沖縄コンベンションセンターのシアター2にて、地域発信型プロジェクト・地域発信型映画『MG-2416』『ウミスズめし』が上映され、舞台あいさつが行われました
香川県丸亀市を舞台にした『MG-2416』の舞台あいさつには矢野・兵動、武田幸三さん、梶剛、谷口仁則監督、丸亀市地域代表のみなさん、丸亀市のキャラクター“とり奉行 骨付じゅうじゅう”が登壇しました。
映画の舞台となる丸亀市の魅力について谷口監督は「丸亀市でロケハンをして、骨付鳥や讃岐富士、うちわなど、僕も知らなかった丸亀特有のものを知ることができました。映画を撮り終わってからも、丸亀市にプライベートで遊びにいくようになりました。“丸亀愛”を100%、スパイスにきかせた作品になっていると思います」と語りました。
主役を演じた兵藤は「観終わった瞬間『えっ?』となると思います。何度も観ていただきたい最高の映画です」とあいさつし、うちわ職人を演じた武田さんは「丸亀市名産のうちわを作る職人を演じました。うちわ作りもバッチリ練習しました」と演技について自信をのぞかせていました。
映画のヒット祈願で、元キックボクサーの武田さんに梶が蹴られることになり、梶が本気で怯える一幕も。元プロのキックの衝撃で前のめりに倒れた梶は「これ本気のやつですわ…」と涙目で語っていました。
映画で印象に残っているシーンをきかれた梶は「武田さんが情けないなって思ったところがありまして…。撮影中に気温が低い中、スタッフ一同頑張っていたのですが、幸三さんだけは空き時間にすぐストーブに寄ってきて『寒い、寒い』と言っていました」と撮影現場の裏話を披露。蹴られた恨みをはらすような梶の発言に、兵藤は「それはもう一発欲しいってことですか? まさか自分からおねだりするとは思いませんでしたよ」と驚きを見せ、武田さんが間髪いれずに梶に蹴りをいれると、客席からは笑いが巻き起こりました。
矢野は映画の魅力について「丸亀市の魅力は、お城、うちわ、美術館、讃岐うどんに骨付鳥と、たくさんあるのですが、最大の魅力は楽しい人たちが集まって制作されたことです。本当にぶっとんだ映画になっております。何回観ても楽しめる映画になっています。そういう映画を作れる人が寄ってくる、それが丸亀の魅力だと思います」と映画と丸亀の魅力を。兵藤は「今年は地域発信型映画がたくさん上映されますが、この映画が一番ぶっとんでると思います。ぜひ楽しんでいただきたいです」と締めくくりました。
続いて宮崎県門川町を舞台にした『ウミスズめし』の舞台あいさつにとろサーモン、ちきんなんばん、中島良監督、門川町地域代表のみなさんが登壇しました。
とろサーモンの久保田和靖は「とても楽しい撮影でした。宮崎独特の郷土料理の良さが伝わる映画だと思います。みなさんも見たことのない美味しい料理がたくさん出てきますので、宮崎に行かれた際にはぜひ味わっていただきたいです」と宮崎の“食”の魅力が詰まった映画をアピール。
宮崎県出身のちきんなんばんの二人は「門川は海の幸がたくさんとれる町で、美味しいものがいっぱいです。門川の知られていないところをみなさんに伝えたいです!」と語りました。中島監督は「この作品は門川のみなさんと少ない時間と予算で制作した手作りの映画です。ぜひ楽しんでください」と地域に根ざした映画であることを語りました。宮崎のイメージについて質問されたとろサーモンの村田秀亮は「人があたたかいんですよね。ヤンキーも多いのですが…」と観客の笑いをさそいました。
撮影について苦労した点について中島監督は「ミスがあり現場の撮影許可がおりず撮影困難になったときに、地域のみなさんがすぐに許可をとってくれたり、近所に住んでいる方々も協力してくれました」と門川に住む人々の優しさを語りました。地域代表のみなさんは「門川町は厳しさのなかにも優しさがある、愛情あふれる町です。料理がとても美味しいので、門川町に来た際には料理を味わって『映画を観たよ』とお声かけください」と町の魅力をアピールしました。
最後に久保田は「“向こう三軒両隣”という言葉のような、人の優しさが思い出せる素晴らしい映画です。ぜひ堪能してください!」と愛情あふれる映画であることをあらためて語り、ステージをあとにしました。