小雨交じりのビーチステージにおいて、『ビーチステージスペシャル セパタクロー国際エキシビジョンマッチ feat.チンロン』が開催されました。
MCには博多大吉、ハイキングウォーキング、ゲストとしてペナルティ、パンサー、元キックボクサーであり今回コンペティションPeace部門にエントリーしている『デスマッチ』の主役を演じた武田幸三さんがステージに上がりました。
セパタクローは“空中の格闘技”ともいわれる球技で、東南アジア各地で9世紀ごろから行われているそうです。その名前は、実は二カ国語で構成された造語。というのも、マレーシアとタイでどちらが発祥の地かで論争になったため、マレー語で「蹴る」を意味する“セパ”、タイ語で「ボール」を意味するタクローを合わせて生まれた造語とのことです。
まずはセパタクローについて、実演を交えて解説。バトミントンほどのコートを使い、中央にはネットが張られ、例えれば足を使ったバレーボールような感じの競技で、華麗に宙を舞うアクロバティックな技に客席もどよめきます。
その後、現在セパタクロー世界一であるタイ代表と、世界第3位の日本代表によるエキシビジョンマッチが行われました。前後半2セットで、各セット10点先取したチームが勝ちとなります。前半は、タイ代表が華麗な飛び技を駆使し、貫禄を見せて日本代表を下しました。
ハーフタイムで、ミャンマーの国技であるチンロンが紹介されました。チンロンはミャンマーの国民的競技ですが、主にお客様をもてなすためのパフォーマンス的な要素が強いとのことです。日本でいえば相撲のようなポジションにあるそうで、ミャンマー中の子どもたちが慣れ親しんでいる人気スポーツであり、ミャンマーを代表する伝統文化のひとつとのことです。
来沖したメンバーは、20代から70歳までと年齢層は幅広く、女性もいるなど競技人口の多さを感じさせてくれます。ちょうどサッカーのリフティングのような競技で、中央に入った一人が主に技を披露し、それを残ったメンバーで囲みこぼれ球をフォローします。唯一の女性が一番派手な技を披露したり、70歳の男性が機敏に動いて球をコントロールする姿に会場中が見入っていると、ペナルティワッキーも参加。 さすがサッカーで鳴らした足技で見事に輪に加わっていました。これには思わず大吉も「ワッキー、すごい!」と感心することしきり。
そしてセパタクロー後半戦、会場に来ていた誰もが歴史的瞬間を見ることとなります。1セットを落とした日本代表が奮起。最後まで一進一退の攻防を続け、デュースまでもつれた末に日本代表が会心の勝利! なんと、日本でセパタクローが始まってから20年、エキシビジョンとはいえ初めてタイに勝利したのです。これにはステージ上も大盛り上がり。
この歴史的勝利を目の当たりにした大吉は、「ここで勝っちゃって良かったんですか? もう少し良い舞台でやらせてあげたかったですね」と、なぜか恐縮していました。
最後にペナルティのヒデが、「本当に見ていて面白かったです。日本でもセパタクローがもっともっと流行って欲しいですね」と感想を語ってくれました。